鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

読みかけの本をなくした

帰りの電車の中で本をなくしてしまった。

業務終了後、職場の同僚と居酒屋へ寄って2時間半ほどあれこれ。駅で別れ、電車に乗る。幸い空席が見つかったため、座って、読みかけの本を取り出して……読もうとしたのだろうが、そのあたりから記憶にない。駅に着き、はっと気づいて飛び降りて、さて本の続きをと思ったら、鞄の中にもポケットの中にもなかった。恐らく、居眠りしながら持っていた本をバサリと床にでも落とし、気づかないまま降りてきてしまったのだろう。

一瞬、「iPhoneは!?」と青くなった。iPhoneも車内でいじっていたはずである。これをなくしたら、金額も高いし、手続きも面倒だし、お客様の連絡先なども記録されているので洒落にならない。……こちらはちゃんとポケットにあった。ほっ。

それに比べれば500円か600円で買った文庫本である。買い直してもたいした額ではない。といいたいところなのだが、2/3ほど読みかけたミステリーである。今夜、一気に読んでしまうつもりだったのだが、続きが気になる! しかも、この本は新刊ではなく、なんとなく探していて、しばらく前にふと見つけて買い求めた本である。明日、確実に買える保証はない。ここで何日か中断しなければいけないとは、なんと残酷な事態であろうか。