- 東川篤哉 「謎解きはディナーのあとで2」(小学館文庫、ひ11 2)
連作短編ミステリ。
2が文庫化されていた(のに気づいた)ので購入。1を読んだ時はドラマ化される前だったが、今回は映画を観てしまったからもういけない。風祭刑事は椎名桔平の顔しか思い浮かばないし、影山のセリフを読む時は櫻井翔のニヤけた顔が頭から離れないのだ。かほど映像のイメージは強力なのである。
ひとつひとつの話も本格推理としてよくできているというけれど、それよりもキャラクタの魅力で読ませる話である。病み付きになる味である。最終話では、いつも手厳しい宝生麗子が実は影山を好きらしいことが匂わされた。そりゃそうだろう、どこにでも影山を連れて行くのは、単に有能だから、ではないはず。こちらの行方も目が離せない。早く3が文庫化されないかな。
過去記事
- 意外といっては失礼だが面白かった「謎解きはディナーのあとで」(2013/09/12、窓の向こうに)