単に源氏物語の意味をつかむだけでなく、当時の人はそれをどう読み、どう感じたのか、について解き明かした書。
たとえば「桐壺」。いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひたまひける中に……と高校時代に暗記させられたアレだが、当時、帝が身分の高くない女を寵愛するというのがどういうことなのか、とか。そんなこと、考えたことはなかった(もしかしたら授業で話に出たかも知れないが、全く印象にない)。
非常に臨場感があって面白い。いつの日か、源氏物語を読んでみたいと思わせる(現代語訳で)。
- 作者: 山本淳子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/09/25
- メディア: Kindle版
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(2019/11/7 記)