鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「涼子さんの言うことには」

紙では持っていたがkindleで買い直し。

以前書いた「ルミとマヤとその周辺」の続編という感じ。前作はルミとマヤが主人公だったが、今度は母親の視点で眺めるのかと思ったが、話の大部分はルミが夏休みに一人でヨーロッパで過ごす話。最終話は同じ時期にマヤも日本で少しだけ大人になるという話で、涼子の登場シーンは少ない。

ただし存在感はある。ルミが一ヵ月経って帰国した時、空港には涼子が一人で出迎え、マヤは来なかった。実は男の子の友達のところへ行っていたのだが、ルミが「姉の出迎えより大事な用事ってなに!?」と文句を言うと、涼子さんが「マヤも一人立ちしたってことよ」と答えるところがいい。

ところで、紙の単行本にもkindle本にも、タイトルの次に(1)とはっきり書いてある。第一巻だということだ。が、その後10年経つが、二巻が刊行された気配がない。単行本化されていない原稿があるのか、気になるところだ。


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