鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「とろける鉄工所」2

北さんは新婚で奥さんは20代半ばらしいが、顔を見るとアラフォーくらいに見えてしまう。ほうれい線のせいかとも思うが、服装もちょっと若さが感じられない。ダンナのことを「ペー君」と呼ぶのがかわいい。

小島さんが吉っちゃんに「わしの作ったこれもついでに掃除しとけ!」と仕事を押し付ける。吉川は面倒な仕事をいつも自分に押し付けると怒り心頭に発するが、北さんがぼそりと言う。吉っちゃん、小島さんの溶接のスパッタ掃除する時、何考えよん? と。
「えっ、自分で掃除しろ、とか?」
「くらべてみんのか、自分の溶接と」
ベテランの小島さんは、手取り足取り教えたりはしないが、吉川クンのことを考えて敢えてやらせているわけだ。もちろんそんなことを説明したりもしない。この三人の関係性がいい。

この巻には社員旅行がある。社員旅行についてきた小島の娘・さとこに会った吉川は、一目惚れをするが……。このさとこは1巻からの準主役だが、口の悪い小島とは正反対の性格だ。いや、性格は似ているかも。美人なところが父親とは似ていない?(オレもヒドいな)

小島が独身なのは離婚か死別か不明だったが、離婚で、男の子が二人、元妻に引き取られたことが判明。この男の子は姉とは時々会っており、父親のことが大好きで、将来は父の仕事を継ぎたいと思っているようだ。


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