- 田口翔太郎「裏バイト 逃亡禁止」2
2巻を買うかどうか迷ったが、買って正解だった。話の作りが1巻よりずっとよくなっていた。
「人形供養」は、黒嶺、白浜ともう一人、三人が裏バイトをするが、もう一人だけが悲惨な結末を迎えることになる。これはヒリヒリする。
「自然保護監視員」は、自然を超越する力を持った者から見れば、人間ごときが、自部たちの存在を崇め奉ろうが、否定しようが、「どうでもいい」という解釈にゾクゾクした。
「助勤巫女」は、命を懸けた壮絶な復讐劇がいい。それとは別に、白浜の「私が一番大切なのは、自分とユメちゃんの命だから」というセリフは特筆すべきところ。いつからこんな仲になった?
「水族館スタッフ」は危険を感じて途中で逃亡。ここで登場した橙は一回限りではなさそう。今後(準)レギュラーになるか。