鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「珈琲いかがでしょう」1

2014年9月13日刊。

ていねいに淹れた、とてもおいしい珈琲を提供する移動ショップ。

心が疲れた人の前に現われ、コーヒーで癒され、元気を回復していく。まあ、店主の青山一は、ただコーヒーを淹れるだけではなく、割といろいろ介入するが。

第一話のOLに関しては、描き方がご都合主義で、こういう描き方をされれば確かに彼女もいい仕事をしているかのように見えるけど、自分が垣根志麻の上司だったらやはり注意すると思う。まあ、それはそれとして、第四話「キラキラ珈琲」、第六話「だめになった珈琲」などは、何者かになろうとして前を向いている人や、挫折して前を向けなくなってしまった人の苦悩を、結構いやらしくえぐっている。ほのぼの漫画のようで意外に「刺さる」。

青山は「人を殺したことがある」ためにある組織の人たちから追われている、ということが最終話で明かされるが、本当だろうか? 信じられないが、そうした過去があるからこそ、こういう仕事をしているともとれる。さて……



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