鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「殺人ウサギガール」

  • ナガサワヒロ「殺人ウサギガールvs○○○(バーサス・マルマルマル)」Vol.1, 2(ナンバーナイン

Vol.1は2023年8月4日刊、36ページ。Vol.2は2023年10月20日刊、553ページ。比較的最近の本。

ウサギガールは高い戦闘力を持ち、無表情で人間を殺す。刀を持つ騎士も、手榴弾を使用した攻撃も、大規模討伐隊も、ウサギガールを殺すことはできず、一人を除いて全員が殺された。黒騎士の少年だけは、ウサギガールにかすり傷を与えることすらできないが、その肉体は神の祝福を受けており、やられても死なない。

ついに最後の戦いとなった。黒騎士の少年がウサギガールに挑む。大きな傷を負い、地下聖堂に逃げる。黒騎士を追ってウサギガールも地下聖堂に入る。実はこれはウサギガールを追い込む作戦だった。地下聖堂は強力な結界が施されていて、中からは決して開けられないのだ。つまり、少年も一緒に閉じ込められたことになる。かくて社会には平和が訪れた。

1600年後、学者が住民の反対を押し切って地下聖堂を発掘。扉を開いた瞬間にウサギガールが出てきて発掘隊は全滅。その後一ヵ月で国は滅んだ……

というのがVol.1の話。書くと長いが、戦闘シーンはほぼ描かれず、結果のみが示され、話のテンポは異常に早い。

Vol.2はVol.1の続きではなく、「最後の戦い」から学者が発掘に来るまで。Vol.1よりもていねいに、またVol.1では描かれなかったエピソードを描く。ウサギガールがかわいい。

なんとなく、元ネタがあるんだろうなと思っていたら、映画「モンティー・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」にインスパイアされたと書いてあった。モンティパイソンを知らないから、言われてもわからないけど。



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