鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝」5(新刊)

  • 倉尾宏「北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝」5(ゼノンコミックス)

2024年2月20日刊。

どういう流れだったかと3巻から読み直したのだが、3巻、4巻ともに爆笑。以前読んでいるはずなのに。

本巻は前半が「カサンドラ編」。トキとケンシロウが再会するシーンだが、トキ役の役者が足をくじいて歩けなくなってしまう。そこで語句に繋がれていた話に急遽変更。そして拳王隊の人に殺されかけるのをトキがやっつけるわけだが、座ったままで刃物を振り回す相手をどうヤルのか侃々諤々。役者たちが「不可能では!?」と叫ぶのに対して監督が「可能か不可能かは俺が決める!」と言い返すところがカオス。

その後、テレビ放映を見ている視聴者の反応が数ページにわたって描かれたのも面白かった。「オタクに優しいスケバン」がチラと登場するが、これはそういうパターンがあるのか?(最近そういう漫画を読んだ)

後半は、ラオウが本格的に登場。ラオウ役の役者が星占いが趣味だということから死兆星の話を思いついたという点が本作らしい。そして、レイとマミヤが死兆星を見てしまうが、降板するとは事務所は知らず……? このドタバタは次の巻へ。早く読みたい!

ちなみに、子どもを抱っこすればトキもシェルターに入れた説は、自分は否定したい。シェルターに1時間だけ入っていればいいならば、まだまだ詰め込むことはできただろうが、何日も過ごすとなると、寝る場所も確保しなければならず、隙間があればいいというものではないはず。トキのような大男が入ったら子どもが何人かストレスで死んだだろう。そういう意味では、ケンシロウとユリアも本当は入るべきではなかったのだ。