鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

小説

ヘビーなヒューマンドラマ

沼田まほかる、「九月が永遠に続けば」(新潮文庫) どこの書店に行っても目立つ所に平積みになっている上、よく行く書店ではPOPまで出ていた。作者の名前が発音しにくいし、書名は平凡だが、そんなに面白いのかと気にはなっていた。正直に言うと、POPには「…

読み応えあり

佐藤正午、「身の上話」(光文社文庫) 佐藤正午は昔読んだことがあってその後長い間名前を思い出さなかった。ふと書店で目について、読め! というオーラを発していたように感じたため、思わず買ってきてしまった。実はパラパラと目次をめくってみて、短編…

ガリレオシリーズ第4弾

東野圭吾、「ガリレオの苦悩」(文春文庫) ガリレオシリーズ第4弾、内海薫刑事登場。この小説をTVドラマ化するに当たって、TVオリジナルで内海薫という刑事を登場させたが、のちに小説の方でも内海薫が登場することになった、という話は聞いていたが、初登…

ちょっと泣いちゃった

秦建日子、「ラスト・プレゼント」(幻冬舎文庫) 主人公の明日香はキャリア・ウーマンで離婚歴あり。膵臓癌で余命3ヵ月の宣告を受けた彼女の望みは、娘と過ごすことだった……。癌による死は、ある日突然やってくるわけではなく、徐々に身体が衰弱し、本人は…

映画より破壊的

東直己、「バーにかかってきた電話」(ハヤカワ文庫) 映画「探偵はBARにいる」を観て原作を読んでみる。主人公は原作よりハチャメチャでちょっと危ない。面白かったけど、このシリーズを今後も読み続けるかは微妙。次の映画を観たらまた読むかも。バーにか…