小説が原作でそれを映画化したのではなく、もともとは脚本で、それを同じ作者が小説化したのが本書である。映画は面白かったけれどモヤモヤするところがあったため、読んでみようと思って買ってきた。
別ブログで、映画を観た時に気になったところ(プロットの粗)がいくつもあったと書いた。そのうち、
- 夕方に連絡を受けて翌朝に出発するのは至難の業
- 仙台藩とすれ違うシーンは疑問
- 内藤政樹の行列を借りても、紋はどうした?
については、本書で解決している。映画の編集時に「やむ落ち」したとか、大人の事情があったのだろう。
しかし、徳川吉宗は何を考えて内藤政醇を呼び出したのか、については依然として謎である。ここが肝なので、この点に説得力がないのは残念だった。お金はあげたようだが。
政醇はお咲が好きだったようだ。映画ではその点は言及されておらず、僕は別に好きだったわけではなかったと思っている。この点に関しては、変に書き込まない映画の方が好感が持てる。
なお、この本を読んだのもずいぶん前の話なので、この記事は7月25日付けにしておくが、適当である。
(2015/10/23 記)
過去記事
- 面白く、カッコよく、胸を打たれる「超高速! 参勤交代」(2014/06/23、窓の向こうに)
- 相馬兼嗣に対する周囲の無茶振り、ひど過ぎだろwww「超高速!! 参勤交代」(2014/06/29、窓の向こうに)
- 超高速! 参勤交代(BD)(2015/01/09、窓の向こうに)