鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「はやぶさや模型店」

2019年4月3日刊。表紙を含めて36ページ。裏表紙や奥付がないのは不満。

主人公の女子高生は、壊れた鉄道模型を動かそうと躍起になっていた。自分を可愛がってくれた祖父が、寝たきりになり、ぼけて自分のこともわからなくなってしまったが、生きているうちに、好きだった鉄道模型が動くところを見せてあげたいと思ったからだ。が、自力ではどうにもならず、「はやぶさや」という模型店を見つけて相談するも、古い製品で容易には直らないと言われてしまう……

プレイコミック」2014年7月号に掲載され、連載にするつもりだったが雑誌自体が休刊になってしまい、それっきり。単行本未収録作品となってしまったが、電子書籍なら一話だけでも本になると、書籍化された由。これが電子書籍の威力だ。

池田邦彦は、(古い)鉄道の話と人情噺のミックスが真骨頂だと思う。この話はぜひ続きが読みたいものだ。他の雑誌で声をかけるところはないものか。



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