オムニバス短編集。1995年に「チャンピオンJACK」(秋田書店)に「針千本の罰」のシリーズタイトルで隔週連載された作品。
バラエティに富んだ短編集。ギャグありペーソスありだが、全体的にシュールな話が多い。最終話「地獄のブローカー文明」は楽屋落ちだが、作者がモデルであろう作中の漫画家がやる気を出すところで終わる。いいオチだ。
連載作品なのに、単行本は秋田書店刊ではなく、自費出版ぽい。事情はわからないが、自分とこの雑誌で連載した作品の単行本を出さないのは酷いと思う。部数が期待できないという判断があったのかも知れないが、電子版ならそこまで敷居は高くないはずだ。出版社が後悔するほど売れたらいいなと思う。
なお作者名は「たけ・だいむろう」よ読むようだ。