2012年11月22日刊。
千代は恋愛音痴の野崎くんに、これ以上距離を詰めるつもりはないようだ。とにかく頻繁に会って、フランクに話せるようになったこと、そして(アシスタントとして)彼の力になれていることが、今のところ彼女にとっては大躍進ということだろう。
新たに若松博隆-瀬尾結月、堀政行-鹿島遊の組み合わせも目が離せなくなってきた。若松は瀬尾のことを嫌っているはずなのに、瀬尾は若松など眼中にないはずなのに、なんでこうなる……。鹿島はモテモテだが(女子に)、堀のことが好きなんだろうな……。
とても面白いが、気になることもある。
これは第一話からの違和感だが、男子高校生である野崎くんが少女漫画を描いているという一大ギャップが初っ端に提示される。これがいろいろと「おかしい」ことの発端になっているが、男子が少女漫画を描くことの何処がおかしいのか? 横山光輝、赤塚不二夫、ちばてつや、あだち充など大御所の方々も少女漫画を描いていた時代があるし、夕月光、和田慎二、竹本泉、立原あゆみ、柴田昌弘、……男性の少女漫画家は枚挙にいとまがない。もっとも、これは自分の世代にとってであり、ちょっと調べてみると、現在では少女漫画を描いている男性漫画家は皆無に近いらしく、その意味では野崎くんはレアではあるのだろう。
演劇部部長の堀は、演技力は確かなのだが、背が低いために主役がやれない、というのも違和感。背の低い主役なんていくらもあるだろうに。それを言ったら岡田准一なんかどうなるんだ。