鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「信長の忍び」21(新刊)

2024年2月29日刊。もちろん即日購入。

天正伊賀の乱クライマックス。これまではどんなに強い敵もあっさり倒してきた千鳥だが、さすがに師匠や兄弟子たちを相手にしては、簡単に勝つというわけにはいかず、深手を負う……。

助ちゃんが、これまでは(少なくとも戦いの場においては)千鳥に守られるだけの存在だったのが、千鳥が頼りとする相手になっていたのがムネアツだった。助蔵は千鳥に選ばれるべくして選ばれたのだ。ほんのちょっとイチャイチャシーンもあって、それも嬉しい。

千鳥と助蔵は生還するが、命令に背いたかどで処罰を受け、任を解かれる。が、なまじな者が彼らを配下にすると恐ろしい力を持つことになるから、「絶対に信用できる人間」として、明智光秀の配下になるよう命じられる。

明智は長宗我部との交渉に奔走するが、織田と長宗我部にまつわる話はあまり深堀されることがなく、自分も詳しいことは知らないので、本作で描いてくれるのはありがたい。「麒麟がくる」ではもともとは描かれるはじだったのだろうと思うが、コロナ禍で撮影が中断されて尺が足りなくなり、バッサリ削られたのだろうと思っている。

そして天正十年――

22巻が最終巻になるのかな? まだ続くかな?