鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「マッチ売りの少女/赤い鳥の居る風景」

  • 別役実「マッチ売りの少女/赤い鳥の居る風景」

別役実kindle本は三冊しかなく、戯曲はこの一冊だけ(童話一冊、エッセイ一冊、そのほか共著で能のリライト一冊)。恐ろしい話だと思う。一番読みたかった「マッチ売りの少女」が読めてよかったが。

高校時代に何度も読み返して、主なセリフは記憶にあったが、ストーリーが理解できない。当時、女は男の娘で、弟は女の子ども、父親は男だ(つまり男は自分の娘と関係を持ち子供を産ませた)と理解したはずだが、男はなぜ女を自分の娘だと認めたのか? 妻はそれをどう思ったのか? 女に売春を薦めたのは男だったのか?(男の家を出てからあとの話だから、男とは別の、女を庇護した人物だと考えるべきでは?)弟が男の子だとどこで判断したのか? いろいろと難しい。


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(2020/3/30 記)