鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「うちの妻ってどうでしょう?」2

1回分が4ページ30コマ(+タイトル2コマ分)で描かれているが、ほとんどの場合、ひとつの話を30コマかけて描くのではなく、もっと短い話をいくつも描いて合計で30コマにしている。それぞれの話にはたいていタイトルがついている。普通、こういう時は、その話が始まる時にタイトルを提示するものだと思うのだが、最後のコマに「×××おわり」と描かれる。

しかも、それぞれのコマ数が揃っていない。仮に4つの話を描くとすると、それぞれを6コマ、8コマ、8コマ、8コマで描けば1ページにひとつの話ということになって収まりがいいと思うが、そのようには決してしない。例えば第30話においては、「イスをひく妻」3コマ、「僕の抗議」10コマ、「『僕の小規模な失敗』に描いた」16コマ、「スーファミのから参加したメトロイド」1コマ、という具合である。

この割り切れなさというか、気持ちの悪いリズムが、慣れてくると妙に心地よいのである。初期に比べ(今から思うと10年以上前なので、この作品自体かなり初期だが)かなり絵がきれいになってきたが、この「気持ちの悪さ」は福満ならではである(すごく褒めているのである)。


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