鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「激マン」5

こんなに熱く語るはずじゃなかった。最初は一回の記事で三冊まとめて紹介しようかとも思ったくらいだ。作者の熱気に引きずられているのかな。

3巻の最後で、編集長は「2ヵ月延ばして5月まで」と作者に約束した。5巻の冒頭でマネージャーが「さらに2ヵ月延ばしてもらった。5月末まで」と言っているのは矛盾だ。まあ、前回が3月末までだったということか。些細なことだが……

ここで作者が「イメージがどんどん膨らんでいる。あと一ヵ月ほしい」と言い出した時に「これ以上はダメだ、終わらせてくれ。また頭を下げに行くのはゴメンだよ」と言うシーンがある。編集長の宮さんとの交渉がどれだけ大変だったかわからないが、マネージャーとしては情けなくはないか。作品を読め。どんどんすごいことになっている。あなたが頭を下げれば済むのなら、下げりゃいいだろうと思ってしまう。

さて、「デビルマン」の終盤においてモスクワに登場した光の球は、原爆を搭載したミサイルを消し、ソ連の政府高官に成りすましたデーモンを消し、やがてソ連そのものを消していく。これが一体何なのか、漫画を読んでもさっぱりわからず、どこにも説明がないという不可思議な存在であったが、その説明が描かれる。発表後約40年経っての種明かしである。

これで飛鳥了が光の球を見て怯えた理由もわかるが、だからといって納得したわけではない。ではなぜソレが、今ここで現われたのか? ソレはこれから何をしようとしているのか? そのあたりはサッパリわからない。



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