鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「葬儀屋 百合の事件簿」

  • 生田悠理「葬儀屋 百合の事件簿」(オフィス漫)

紙版はあおば出版より2006年7月15日刊。kindle版も同日発売。ちょっと不思議。

短編集。「葬儀屋 百合の事件簿」シリーズは全3話。ほか「さくらのした」「夜歩く」「憑いてるふたり」所収。

水元百合は父親の運営する葬儀社を手伝っている、26歳独身。大和恭一は近所に住む幼なじみで刑事。葬儀というのは人の死を見送ることだが、人の生死にはさまざまなドラマがあって……百合の視点でそれらを眺めたシリーズ。シリーズといっても3話で終わりだけど。

ミステリー&サスペンスが絶妙に配分されている傑作だ。僕が生田悠理の作品で最初に読んだものであり、本作を読んで、この著者の作品をいろいろ読んでみようという気になったのだ。

葬儀社を舞台にする設定はとてもよかった。できれば続編を描いてほしい。



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