- 龍幸伸「ダンダダン」2(ジャンプコミックス)
2021年10月4日刊。
オカルンとターボババアの対決のシーンのアクションもよかった。が、もっと良かったのは、戦いが済んで平和な日常が訪れた後のオカルンと桃の関係である。
オカルンは、顔を合わせたらどういう態度を取ればいいのかがわからない。まずは挨拶と思って心の準備をしたり、いや変に馴れ馴れしくすると嫌われるかも知れないから知らん顔をしていた方がいいのか、などと思い悩むが、桃は待っていて「一緒に学校へ行こ」と。
授業を受けていても、二人とも、会いたい、会って話がしたいとずっと思っていて、昼休みに相手を探す。でも、お互いに相手を探すから却って会えないのだ。このあたりの、恋愛初心者同士のやりとりがどうしようもなく突き刺さる。ここまできゅんきゅんする恋物語漫画が、かつてあっただろうか? イヤいろいろあるんだけど、最近読んだものの中ではではピカイチかな。
桃の祖母を交えての三人コントも面白い。なぜ桃の祖母がこんなに若い見た目なのか(作中の事情ではなく、作者の意図)は不明だが、オカルンが祖母に気を取られるシーン(胸元が気になるとか)がないのは安心できる。
残念ながら、平和な時は長く続かないのがバトル漫画の宿命。次なる敵は……