鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「仮面ライダー」

1971年の作品。話は短く設定は粗い。あくまでテレビドラマが主であり、漫画はその宣伝用ということか。

漫画版を一度も読んだことがなかったため、新鮮な気持ちで読んだ。

本郷猛は、生身の身体ではたいしたことはなく、ヘルメットおよび防護服を着ることではじめて超人になる、という。ヘルメットはまだしも、あの防護服は着るのはかなり時間がかかりそうだ。漫画ではいつも一瞬で着替えているが……。それに、常に持ち歩くのも難儀だろう。持っていない時に襲われたらどうするのか。それを考えると、ベータカプセルやウルトラアイで変身できるウルトラマンウルトラセブンは優秀だった。テレビ版は見たことがないが、変身ポーズがあったのは知っているから、持ち歩かなくても変身できる技があったのだろう。

戦闘シーンは、現代の目で見ればあまり褒められないが、仮面ライダーがバイクに乗った姿は実にカッコいい。今でも、ここまでバイク乗りをカッコよく描ける漫画家はそうはいないだろう。



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