2023年5月17日刊。
40近いオッサンの雪成は、学生時代に好きだった由貴のことが忘れられず、いまだ独身・彼女なし。そこへ突然18歳の美女がやってきて「お嫁さんにして」……という妄想系の話。
この女性は由貴の娘。雪成は由貴が好きだったが、親友の卓治と付き合っていたため、諦めていた。が、ある日、どういう気紛れか由貴が雪成の部屋へやってきて、関係を持ってしまう。ただしその一度だけ、結局由貴は卓治と結婚し、一人娘の陽菜を授かった。
由貴が卓治と結婚したあとも、卓治の一家とは付き合っていて、陽菜は雪成に懐いていた。「大きくなったら陽菜をお嫁さんにして」との約束を果たしに、高校を卒業した陽菜が雪成の部屋にやってきた、という次第。
都合の良過ぎる展開、男と付き合った経験がないはずの陽菜が大胆で積極的で感じやすいなど、エロ漫画と紙一重だが、由貴が一度だけ雪成と関係を持とうとしたところは妙にリアルだった。
雪成はずっと陽菜が自分の子ではないかと疑っていたが、そうでないことがはっきりして、ついに陽菜と結婚を決意して幕。
新型コロナ禍の世界をちゃんと描いていたのは加点。結婚していない恋人同士にとってはつらい時期だと思うが、そのことを描いている作品はほとんどない。