鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「飲みに行こうぜ!!」

1999年10月1日刊。「飲みに行こうぜ!!」2話、「瀬戸の花ムコ」2話、「おかしくて震えるホラー 蔵出し11連発」「チビが来たりで紙を食う」所収。

表題作は「ヤングロゼ増刊ランチタイム」(1993年、1994年)、「瀬戸の花ムコ」は「フィールヤング増刊」(1998年、1999年)、「おかしくて震えるホラー」は「ミステリーDX」(1991~1994年)、「チビが来たりで紙を食う」は「フィールヤング増刊」(1999年)掲載。

この表題作は仕事はできるが毎晩飲みに行ってハチャメチャをするサラリーマン&サラリーウーマン二人を描いたものである。ハチャメチャぶりはのちの「平成よっぱらい研究所」を彷彿させるものがあるが、こちらはフィクションだから腹は立たない。2話で終わりなのもいいところだろう。長く続ける話ではない。

「瀬戸の花ムコ」は作者がポンさんに結婚を迫って式を挙げるまでの話。貴重な記録だが、単に世間知らずだっただけであまり面白くはない。

「おかしくて震えるホラー」は抜群に面白い。ホラーの体裁をとったコメディであり、別に怖くはない。分量的にも本書の中で一番多くを占めており、本のタイトルはこれにすべきだったと思うが、なぜ「飲みに行こうぜ!!」なのだろうか。



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